時代
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FFを始めて間もない頃、たまにしか魚が釣れなかった分だけ、僕のフライに飛びついてくれた渓魚が愛おしくて、また、こんな僕にも釣れる渓があるんだ!!と、嬉しくて嬉しくて通いこんだ流れがいくつかありました。

別に、そんな頃から大して時間が経ってるわけでもないのに殆どの渓が当時と比べて見た目にも資源量も相当に変化しています。地球温暖化、異常気象???局地的に降る豪雨や連続通過する台風など、色々な自然の猛威が牙をむいてしまいました。

だけど、あの頃自分の竿を曲げてくれた嬉しさが、土石流で見る影もなくなっても僕をその流れへと足を向かせ続けました。当初はそのあまりの変貌振りに愕然としてガックリと肩を落として帰りました。でも、もしかしたら上流へ行けば・・・とか、あの沢を越えれば・・・沢から土砂が落ちたのかもしれないし・・・という期待を胸に、またも、またもと足を運んでは期待が打ち砕かれた日々。そんな頃、パシャッ!というたった一回だけのフライへの反応に感動して、結局それらの流れと縁が切れずにまたまた足を運ぶことの繰り返し。

そして今日に至っているわけですが、そういうのを自分なりに見てきて思うのは、土石流が流れても、森がごっそり雨に呑まれてしまっても、僅かに生き延びた生命は、そこに水が流れていれば、当時と同じには戻れなくても、命をつなぎ続けてくれる。それが「野生」の生命力なんだなぁと・・・。
だからこそ、自然に分け入って遊ぶ僕たちはせめてこの命を絶やしたくないからC&Rをしたいのだし、C&Rを約束にした釣り場があっても良いのでは?と思うのですが・・・。


f0135123_0495145.gifそんな流れのいくつかに、いつもの仲間と二日間分け入ってきました。私事ですが、FFの道具業界の著名人やメディア、ローカルエキスパート、、FFを牽引していくであろう影響力のある場所からの発言には、ガッカリさせられ続けていたこの数日間でしたが、いつもの仲間たちは、C&Rの大切さを身をもって知っている心の通い合った存在。沢山釣る事や、大物を釣る事だけが「いい釣り」に結びつく訳ではないという感覚も同じなので、「釣れね~がや!」「チビばっか」なんて吐き捨てられる心配も無用で、毎度のことながら今回も楽しい川歩きでした。

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日曜日の渓の最大サイズはこれぐらいでした。
アマゴも、イワナも、大きくもないし(小さいし)、純然たる「天然」では無いにしても、今日のこの渓で生まれ育った「野生」魚です。次へとつなぐ大切で、カワイイ存在ばかり。

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最後の最後、車に戻る寸前の「帰りがけの駄賃」でなんと14年ぶりぐらいに、とあるポイントでイワナを釣りました。一つの渓の健全な状態と、その破綻、そして破綻後の変遷を見てきて、この1匹は本当に、未来への期待を沸かせてくれる大事な1匹となりました。
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by native_and_wild | 2007-07-02 01:00 | フライフィッシングの話
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